2021年年度に始まる大学入学共通テスト。
英語は内容やリスニングの比重などが大きく変わります。
参照:(大学入学共通テスト(英語)の半分はリスニング!? )
英語の試験のレベルについて調べてみました。
大学入学共通テスト・英語の難易度
大学入学共通テストの英語は,リーディングとリスニングが100点ずつという配点になります。
では,どの程度の問題が出題されるのでしょうか。
大学入試センターの資料によると,「ヨーロッパ言語共通参照枠」を参考に,A1からB1レベルに相当する問題を作成する」とあります。
「ヨーロッパ言語共通参照枠」とは,外国語の運用能力を同一の基準で測ることを可能にする国際基準です。
CEFR | 能力レベル別に「何ができるか」を示した熟達度一覧 |
---|---|
C2 | 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や 書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢か つ正確に自己表現ができる。 |
C1 | いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探して いるという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また 学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について 明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。 |
B2 | 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章 の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい 流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。 |
B1 | 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要 な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に 対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文 章を作ることができる。 |
A2 | ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に 関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄 について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。 |
A1 | 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用 いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いである か、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手が ゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。 |
大学入学共通テストの英語で出題される問題のレベルは,A1からB1までとされています。
B1とは,「仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要 な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に 対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文 章を作ることができる」レベルとされています。
これは,既存の英語試験と比べるとどのくらいの難易度なのでしょうか。
大学入学共通テストの英語は英検何級レベル?
「英語成績提供システム参加試験とCEFRとの対照表」を参照してみましょう。
B1というと,英検の2級の合格レベル,ということになるようです。
大学入学共通テストの英語は,センター試験より難しい!?
センター試験の英語の難易度は,実際に受験した結果からすると,英検2級<センター試験<英検準一級だったので,大学入学共通テストの英語で(リーディング)は,センター試験よりも難しくはならないと考えてよいでしょう。