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大学入学共通テストをアルバイト大学生が採点する件の続報!

2021年から始まる大学入学共通テストとセンター試験との最大の違いの一つは,記述式の問題が加わることです。

 

ところが,先日のNHKの番組で,2021年よりはじまる大学入学共通テストの採点をアルバイト大学生が行う,という報道があり仰天しました。

(参照☞大学入学共通試験の採点を大学生アルバイトが!? )

 

この件についての続報が大学入試センターから入っていますので検証したいと思います。

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「NHKの報道について」と題した,大学入試センターの記事を読んでみました。

 

それによると,まず,大学入学共通テストをバイト大学生が採点する件については,否定しておらず,「厳正な審査を⾏って採点の適性がある採点者を採⽤すること、採点者に対して事前に⼗分な研修を⾏うこと、複数の視点で組織的・多層的に採点を⾏う体制を構築すること」を求めていく,とあります。

 

簡単に言うと,

 

  • 採点をしっかりできる人を選ぶ
  • 採点者に研修を課す
  • 複数人で採点する

ということらしいです。

 

もともと,記述問題の採点は,民間業者と連携しつつ,プロの採点者や大学院生等で行うことになっていましたが,ここにアルバイト大学生が加わるというのです。

 

50万人と予想される共通試験の採点者は1万人を想定しており,単純に計算すれば,一人の採点者で50人の採点を短期間のうちに行うことになります。

 

そんなことが,訓練を受けるとは言え,「バイト」の「大学生」にできるものだろうか?

 

さらに疑問なのは,その採点結果は公開されるのだろうか?教科ごとの得点ではなく,記述問題一問ずつの得点は発表されるのだろうか?

 

受験者側からすれば,どのような理由でそれぞれの記述式の得点が決定されたのかを開示してもらわなければ,到底納得はいかないし,採点者側からすれば,短期間にだれにでも納得してもらえるような採点をするのは難解を極める。

 

フィギュアスケートでも体操でも,採点者の力量により運命が変わることはよくある話。プロが採点したって,人生のかかっている場面では,それがたとえ適切な採点であったとしても,受験者は不信感を抱き,採点者に猛攻撃をするに違いない。

 

また,複数人でやったとしてもなお採点に間違いがあった場合,いったいだれが責任を負うのか。

 

センター試験は国立大学のみならず,私立大学のセンター利用試験としても用いられる,重要な試験。間違いがあったら,だれがどのように対処してくれるというのだろう??

 

そこで考えられるのは,ただ一つ。

記述式とは言いながらも,答えの方向性がある程度一つの絞られるような問題か出せないだろう。

 

つまり,解答の自由度は極めて狭められ,満点に至る条件がいくつか決まっていて,それを満たしている度合いによってある程度機械的に得点が決まるような問題しか出題できないのではないかと思う。

 

そうなると,センターをやめて大学入学共通テストに移行する意味は果たしてのだろうか,と思う。

 

というか,そんな採点者の問題なんて,大学入学共通テスト移行の最大の問題一つなのに,開始する1年前でもこんなことが問題になっていること自体,不思議で仕方がない!!